里村浩一ルート
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【里村】「お前、腹へってんの?」
【透】「白熱して、この部屋を片づけたからですよ!!」
顔を真っ赤にして叫ぶと、里村さんは苦笑を浮かべて、頭を掻く。
【里村】「ま~、ま~、怒るなって! じゃあさ、俺がメシをおごるってことでチャラってのはどうだ?」
【透】「そんなんでチャラになると思ってるんですか……?」
ぎらりと目を光らせて里村さんを睨むと、里村さんは指を鳴らす。
【里村】「じゃあ、こうしよう! 今日は透くんの好きなものを、何でも、食べたいだけおごる! それでどうだ?」
【透】「……店は俺が選んでいいんですか?」
【里村】「ああ、いいぞいいぞ! 何でもおごってやる」
【透】「じゃあ、風来坊のネギ塩カルビラーメンと、ニンニク餃子とライスで」
【里村】「へ? それでいいのか? 安いぞ?」
【透】「どうせ貧乏なんでしょ」
【里村】「たはー! 言ってくれるな!」
里村さんはひきつった笑いを浮かべて、ぽんぽんと俺の背中を叩くと、ドアに連れて行く。
【透】「ま、いつか俺が名探偵になったら、フルコースおごってやりますよ、里村さんに」
【里村】「それって、いつかなぁ? 今世紀末とかじゃねーよなぁ~?」
【透】「失礼ですね! 近い未来ですよ、近い未来!!」
騒ぎつつも、いつものように笑ってくれる里村さんの顔を見て、どこかホッとしている俺がいた。
このままずっと、師匠と弟子のままでいられればいいのに……。
事務所のドアを後ろ手で閉めながら、俺はそんなことを思っていた。


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ボケとツッコミ、ナイスコンビの二人が挑む事件とは…!?
と、ここから先はゲームで楽しんでね♪

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