そして僕らは、
Mixed Edition
発売記念SS
【after sweet jealausy】
この小説は、Cool-B3月号に掲載された藤堂×赤井バレンタインSS「sweet jealausy」の続きにあたるお話です。Cool-B3月号のSSと合わせてお楽しみ下さい。
小説:ふゆの仁子
溶けたチョコレートが体のラインに沿って脇に滑っていく跡を、藤堂はねっとりと舌で追いかけてくる。
全体を押しつけるのではなく、細めた先で軽く肌を突きながら刺激してくるのだ。微妙なもどかしさに、自然と腰が弾んでしまう。
「なんだ、赤井。やけに積極的じゃねえか」
熱い吐息で肌を掠めながら、喉の奥でくくくと笑い、胸の突起を指で摘み上げてきた。
「あ」
敏感になった乳首は、引っ張られるだけで堪えられないほどの快感を生む。さらに指の腹で押しつけられ、こねられていると、そこが固くなりぷくりと膨れ上がっていく。
「固くなってるの、わかるか?」
藤堂が確認してくるのは、ずっといじっている胸のことじゃない。デニムの下で快感を訴えている俺自身だ。邪魔な布越しに擦り上げ、反応を確かめている。
「藤堂……それ、イヤだ」
曖昧だが強烈な刺激に、おかしくなりそうだった。
「これだけ固くしておいて、何がイヤなんだ? 感じてるんだろう? 素直に自分の感情を受け入れろ」
言葉と同時に強く下肢を捕まれる。指が食い込んだ場所から、ドクドクという脈動が全身に伝わってくる。いつも以上に感じている。藤堂が欲しくてたまらない。
「藤堂……」
「そんな目で見てもダメだ。して欲しいことがあるなら、はっきり言ってみろ」
耳元に口を寄せ、耳殻をぺろりと嘗められる。ぴちゃりという水音に、欲望を煽られる。そしてゆったり下肢を撫でられて、体の内側から獰猛な快楽が溢れてきそうになる。
「ホントに、イヤ、だ……もう……」