【赤井】「伝承の話の時もそうだったけど、そういう話、好きだよな」
【藤堂】「そういう話って?」
【赤井】「伝承とか、霊の話とか。そういうオカルトな話」
【藤堂】「まあ、興味はあるね。科学的に解明できない不確定要素が多いからな。基本的に、面白いことは
なんでも好きだぜ」
藤堂はそう言ってにやりと笑うと、ジーンズのポケットから煙草を取り出す。
【藤堂】「世の中、退屈だからさ」
火を灯した煙草の先から、崖へ向かって煙が流れていく。まるで自ら望むように。
【藤堂】「何、マジな顔してんの?」
ぼうっと見つめていたら、ふっと煙を吹きかけられる。
【赤井】「と…藤堂っ」